2009年11月15日

<CD>あがた森魚『あがた森魚とZipangu Boyz號の一夜』209/10/10

2009年2月22日に九段会館にて行なわれた、あがた森魚の還暦記念全国ツアーのファイナル公演を完全収録。
三枚組、三時間弱という大ボリュームだが、デビューシングル「赤色エレジー」から最新配信シングル「るるもっぺべいぶるう」までのバランス良い選曲で、あがたの40年近いキャリアを総括出来る。

長丁場ながらも一定のテンションは持続し続ける貫禄のステージで、これがキャリア中のベストパフォーマンスではないとは思うが、あがたの最大の魅力である決して上手ではないが個性的はで破天荒なヴォーカルが存分に楽しめる。
これまでにリリースされたライブ盤では、どこか固さが見え不完全燃焼気味のパフォーマンスしか聴けなかったが(1978年の発掘音源『永遠の遠国 at 渋谷ジアン・ジアン』を除く)、今作では、丁寧さよりも勢いを重視しての歌唱が際立っている。

初期に活動を共にした「はちみつぱい」のメンバーを中心にした豪華ゲストの中でも、特に際立った個性を発揮していたのが、矢野顕子と緑魔子の女性ヴォーカル陣だろう。

矢野は「サブマリン」「ノオチラス艦長ネモ」「パールデコレーションの庭」「デパートメントストア」に参加。
スタジオ盤でもデュエットした「パールデコレーション」は当然としても、Virgin VSの名曲「デパートメントストア」では、サビ部分のコーラスで主役のあがたを喰う勢いの存在感。

緑は「最后のダンスステップ」「清怨夜曲」の二曲をデュエット。
伊藤ヨタロウwith戸川純、東口トルエンズ(戸川純)、黒色すみれ(「叙情娘」名義)等もライブでカヴァーしたスタンダードナンバー「最后のダンスステップ」では、あがたが力んでいるかの様に聴こえ、緑やバックと噛み合っていないのが少々残念だったが、「清怨夜曲」は今作中でベストと言える壮絶な演奏に。
オリジナルには女性コーラスは参加していない為、緑が女性一人称のパートを歌っているだけでも十分新鮮なのだが、あがたが鬼気迫る熱唱を見せるサビ部分で、芝居の台詞の様にどこか陽気な調子で「踊ろう、踊ろう」を連呼する緑のコーラスが凄まじく、40年近く前に発表された楽曲を新たな解釈で聴かせている。

他にも、武川雅寛のマンドリンが光る未CD化のサントラ盤『夢みるように眠りたい』収録の「手品のわるつ」や、今作唯一の弾き語りの「24時間の瞳」、高浪敬太郎作曲の名バラード「空飛ぶ理科教室」など聴き所は多く、あがた森魚の過去と現在を見渡せる好企画盤だ。


  あがた森魚 HP
    http://www.agatamorio.com/
タグ:あがた森魚
posted by YOS at 00:18| Comment(1) | TrackBack(0) | ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月14日

<iTunes>Haregalas『Sirius』2009/11/11

ピアノ弾き語りシンガーソングライターTSUNTA率いる轟音ロックバンド、結成二年目にして待望の音源リリース。
タイトル曲「Sirius」と「カモフラージュ」の二曲収録の配信限定シングル。
レコーディングメンバーはTSUNTA(pf),広畑健二(g),帆保博康(b),臼井かつみ(ds)の四名。

タイトル曲「Sirius」はロマンチックなバラードで、ライブでは時に暴力的とも言えるヘヴィな演奏を聴かせるTSUNTAのピアノと広畑のギターが、この楽曲では叙情的な演奏に徹し美しい仕上がりに。
サビでの清志郎風「ベイベー」シャウトなど愛嬌のある面を見せながらも、スタジオ録音作品だがライブ同様の生々しさのヴォーカルは、TSUNTAのシンガーとしての魅力を余す事なく伝えている。

「カモフラージュ」は一転して、帆保のベースプレイが光るファンクナンバー。
ライブではピアノから離れ独特なアクションを見せながらスタンドマイクで歌う楽曲だが、今作の間奏部ではジャジーなピアノが挿入されファンキーさがアップした仕上がりに。
あまりにもシビアな歌詞の世界を、ポップなメロディとハードなギターに乗せて歌うHaregalasらしい一曲。

八月にはTSUNTAと広畑のデュオ『TSUNTA II』名義でも音源配信を行なったばかりで、フットワークの軽い活動がリスナーを飽きさせないが、楽曲がバラードに偏っているのは、幅広い音楽性を誇るTSUNTAとしては勿体ないところでもある。
それぞれの楽曲の出来は、ライブの生々しさを失わない好録音で一切不満はない。
しかしこのHaregalasは、ライブでも最大の見せ場となる「人工呼吸」など下世話スレスレのロック色が大きな魅力なのだが、今回配信の二曲ではそこまでは伝わってこない。
サウンド的には所謂「オルタナ」の範疇ながらも、そこからはみだしそうになるスリリングなバンドの音楽性の全体像を披露するフルアルバムの制作を期待したい。

  Haregalas HP
    http://www.haregalas.com/

  TSUNTA HP
    http://www1.odn.ne.jp/tsunta/
タグ:TSUNTA Haregalas
posted by YOS at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月13日

<ライブデータ>原マスミバンド『DRIVE TO 2010<不思議な旅人>』新宿 Loft 2009/11/04

情報提供:まきねこ( http://makineko.seesaa.net/ )

出演:原マスミ(vo,g),近藤達郎(key),堀越信泰(g),楠均(dr),内田ken太郎(b)

共演:くじら,D-DAY

  セットリスト
01 千年にひとり
02 ずっと君が好きだった
03 人間の秘密
04 ステレオ
05 フトンメイキン
06 飛竜頭
07 悲しいのはいやだ
08 夜の幸
09 海のふた
10 アイス!アイス!アイス!
11 教室

  アンコール
01 冬の星座

半分ほどの楽曲が未CD化だが秀曲揃い。
1988年発表の傑作『夜の幸』以来の新作に期待。

楠均はくじらと掛け持ち出演。


  人間の秘密 ~ 原マスミ公式HP
    http://human.secret.jp/
タグ:原マスミ
posted by YOS at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブデータ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<ライブデータ>くじら『DRIVE TO 2010<不思議な旅人>』新宿 Loft 2009/11/04

情報提供:まきねこ( http://makineko.seesaa.net/ )

出演:杉林恭雄(vo,g),楠均(ds,cho),松永孝義(b),近藤達郎(key,cl),関島岳郎(tb,tuba),小峰公子(accordion,cho),多田葉子(sax)

共演:原マスミバンド,D-DAY

  セットリスト
01 イン マイ ソウル
02 DRAGON
03 ナガラリバー
04 銀河のブギ
05 電球王国
06 キノコ
07 KAPPA

七人編成でのゴージャスな演奏。
楠均は原マスミバンドとの掛持ち出演。
イベントHPではアナウンスのなかった関島岳郎が参加。

04,05が未CD化だが、ハイレベルな楽曲。
1998年発表の傑作「木星クラブ」以来の新作に期待。


   くじら HP
     http://www.qujila.net/
posted by YOS at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブデータ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<ライブデータ>after the rain『DRIVE TO 2010<不思議な旅人>』新宿 Loft BAR STAGE 2009/11/04

情報提供:まきねこ( http://makineko.seesaa.net/ )

出演:秋山勝彦(vo.g),藤掛(ds),川守田(b),横川理彦(vln)
   (サポートメンバーのフルネーム不明です)

  セットリスト
01 Dahalia
02 Ru ru
03 distance to Eden
04 無力の王
05 ロックンロール
06 マー・マー・アシュラ


P-MODELのメジャーデビュー期(1979~1980)「解凍」期(1991 ~ 1993)のメンバー、秋山勝彦のソロユニット。
前半三曲はアコースティックギター弾き語り、後半三曲はバンド編成での演奏。
ラスト「マー・マー・アシュラ」では、メインステージでのD-DAYのサポートを終えたばかりの横川理彦が参加。

バンドでの楽曲はオーソドックスにラウドなロックだが、耽美フォークとでも呼ぶべき弾き語り曲が圧倒的な存在感。
P-MODEL時代の楽曲でも表現されていた、今にも消えてしまいそうな儚げな世界観が大きな魅力。


   ブログ 秋山勝彦の宅録日記
     http://blogs.yahoo.co.jp/voxmarksix/MYBLOG/yblog.html
タグ:P-model
posted by YOS at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブデータ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月09日

<CD>東川亜希子『耳にフワァー』2009/10/28

2年ぶりのメジャーレーベル第2作は、上田禎(nino trinca,epoch)&東里起(Small Circle Of Friends)、小西昭次郎(B.L.WALTZ)をプロデューサーに迎え、これまでのアコースティックサウンドから一転、CD帯コピー「ピアノ&エレクトロサウンド」の看板に偽りないカラフルなポップを展開。
上田&東チーム楽曲も、小西楽曲も、エレクトロニカからカントリーまで多様なアレンジが施されているが、中心には東川亜希子の少々ぶっきらぼうなヴォーカルとピアノがしっかりと据えられた音作りで、一貫してぶれはない。
編曲だけでなく、東川のソングライティング面でもこれまでにないドラマチックな展開を見せ、前作「スローライフ」を遥かに凌ぐ傑作ポップアルバムに仕上がった。

myspaceにて先行公開されていたリードトラック「アルパカの夏」では、イントロで鮮烈なピアノに続きヴォーカルと上田と東によるアナログ風シンセ音が登場、続いてハードな打込みリズムと鹿島達也(nino trinca,epoch)によるダビーなベースが現れ、これまでにありそうでなかった極めて現代的なポップスを1曲目から披露。

「花束」では、ストレートなカントリーアレンジながらも、先日のB.L.WALTZ20周年記念ライブでも炸裂した小西のロックドラムが控えめな音量ながらも存在感を発揮。

初の英語詞「February,you wave」は、影のある壮大なメロディ。

「ごめんなさい」は、ダークなメロディと、小西のギロと思われるラテンリズムとメロトロン風シンセが良い意味での違和感の名曲。

「いつも笑って」は一転して電子音が鳴り響くダンスナンバー。
ディスコ風のアッパーなリズムと、東川の弾ける様なピアノとアイドルに提供出来そうなほどの明るくポップなメロディがこれまでの作品では有り得なかった世界。
角森隆浩、辻香織、小宮山聖との共作CD-R『AH~どっこいしょ祭り 5th ANNIVERSARY』収録の名(迷)曲「夜のどっこいしょディスコ」を連想させるシーケンシャルなピアノプレイが強烈。

インディーズ時代の弾き語り作品『Music Fair』『ナミナミ』の、コーラスをダビングする程度のシンプルを極めた音世界からは遥かに遠ざかってしまったものの、大物プロデューサーにサウンド面を委ね、ソングライティングの面でも大きな飛躍を見せた今作は、東川独特のメロディの展開が更なる進化を遂げた名作となった。
現代的感覚の溢れるポップの名盤が、東川の音楽が支持に繋がる事を願う。


   東川亜希子 HP
     http://www.higashikawaakiko.com/
posted by YOS at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<ライブレポ>4-D mode1『DRIVE TO 2010<平沢進プレゼンツ>』新宿 Loft 2009/10/28

出演:出演:小西健司(vo,syn),横川理彦(vln,vo,syn),成田忍(g,syn,vo),イトケン(ds),平沢進(g,ビデオ出演)

  セットリスト
01 Seid bereit!
02 t108k Em
03 ballade(歩く夢)
04 緋色のCrew(with 平沢進)
05 get down
06 ADP(After Dinner Party)

  アンコール
01 Very

アンビエントからトランス、インダストリアルまで、振幅の広い電子音楽を聴かせる4-D mode1。
小西健司と横川理彦は元P-MODELのメンバーだが、CDに収録された楽曲から受けるアヴァンギャルドかつポップな感触は、P-MODELというよりもSoft Balletに近い印象。(成田忍はSoft Balletのサポート経験有)
今回のライブはサポートにイトケン、アコースティックギター音源と映像で平沢進を迎えたゴージャスな布陣。

CDではきらびやかな電子音の乱舞が魅力だったが、ライブでは低音を極端に強調したダンサブルなリズムトラック+生ドラムに、横川の叫ぶ様なヴォーカル、ヴァイオリンの常識を超えた破壊的なエレクトリックヴァイオリン、成田の尖ったギターが絡み合う、混沌の音像が強烈な印象。

しかし、ライブPAや会場の問題なのかもしれないが、フロア中央部で聴こえていた音は、低音部とリズムトラックばかりが強調された単に暴力的なもので、CDでの魅力だった多様なシンセ音は良く聴こえず、4-Dの魅力を充分に伝えてはいなかった。
顕著だったのがアンコール「Very」で、CD-Rヴァージョンの切り裂く様なイントロや間奏部のとぼけた様なシンセ音が殆ど聴こえなかったのが残念だった。
横川の鬼気迫るヴォーカルは堪能出来たが、普段聴いているCD-Rヴァージョンの出来を考えるとそれだけでは物足りないのだ。
また、折角のイトケンのドラムも、打込みサウンドの中に埋没してしまっていて、シンバルの生々しさなどがよく聴こえなかったのも残念だった。
4-Dに生ドラムサポートと聞いて、moebius-plank-neumeierの名盤『Zero Set』の様な、電子音と生ドラムが拮抗する凄まじい世界を期待していただけに、肩すかしを喰らった気分でもあった。
ほぼ満員のスタンディングのフロアの中央部に居て、音がクリアに聴こえない、と言う方がおかしいのかもしれないが、折角の大音量のライブなのだからバンドから出される音の隅々まで聴き取りたいものだ。

と、音響面での不満ばかり書き連ねてしまったが、期待値が大きかったからこそのもので、標準的な評価の基準からいけば、ダンサブルな電子音楽の世界と横川のエキセントリックな演奏を堪能できた素晴らしいライブだったと言えるのは間違いない。

当日発売されたCD-Rシングル「緋色のCrew」では、アコースティックギタープレイを提供した平沢進が、映像でステージに登場。
前曲の後半で、スタッフがステージに金属製のスタンドを立てて一畳程度の白い幕を張り、そこに平沢の映像を投影。
なんだか昭和期の田舎の子供会の映画会とでも呼ぶべき、チープなセットに映し出された平沢の映像は、野外で白い壁をバックに弱い風が吹く中、淡々とサイレントギターを演奏しているもので、ダイナミックな展開は一切ないのだが、異常なまでの存在感を発揮していた。

今年は、4月に行なわれた平沢のインタラクティヴライブに小西が映像で出演(初日のみ)と、今回の4-Dライブとコラボレーションが続き、10年も活動を休止したままのP-MODELの再開に期待が高まる。
来年夏まで続くソロプロジェクトが進行中で詳細なスケジュールが発表されている平沢だが、当初の予定通りの進行というのもこの人の芸風にはそぐわないのではないだろうか。
小西とのコラボレーションをきっかけに、P-MODELの再開へとプロジェクトが脱線していくサプライズ展開を期待してしまう。


  4-D mode1 HP
    http://4dmode1.jp/
posted by YOS at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月02日

<ライブレポ>中野テルヲ『DRIVE TO 2010<平沢進プレゼンツ>』新宿 Loft 2009/10/28

出演:中野テルヲ(vo,syn),折茂昌美(vo)
共演:PEVO,Shampoo,4-D mode1

  セットリスト
01 Let's Go Skysensor(やり直しあり)
02 Computer Love
03 Imagine
04 3rd(with折茂昌美)
05 RUN Radio IV
06 MONSTERS A GO GO
07 Another Day
08 Run Radio II

80年代後期のP-MODEL、90年代前半は有頂天解散後のKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)みのすけと共にポップユニットLong Vacationで活躍した中野テルヲの、2002年以来のソロライブ。

uts(under techno system)と呼ばれる独特のセンサーに手をかざす事で音源をコントロールする演奏スタイルは極めてユニークで、一見音楽を演奏しているとは思えないユーモラスさ。
サウンド面は、本家P-MODELに比肩するハードコアな電子音の洪水と、見応え聴きごたえ十分のライブを展開。

1曲目から中野のレパートリーの中でも最もハードな「Let's Go Skysensor」を演奏。
終盤の短波ラジオのチューニングノイズのパートで唐突に曲が終わってしまい、ステージ上、客席に共に緊迫するも、やり直しての演奏では無事完奏。
結果、名曲が2度も聴けたので得をした言うべきか。
P-MODELにも1993年のライブ盤「PAUSE」で、途中で曲が止まってしまい平沢進が「何が起こるかわからない、これがテクノだ!」と嘯く場面が収録されているが、生演奏のライブには有り得ない類いのあまりにも致命的なトラブルは、確かに打込みライブの醍醐味だろう。

最大のクライマックスである、06、07は中野在籍時のP-MODELナンバー。
中野作の「MONSTERS A GO GO」は、P-MODELではレコーディングされなかった隠れた名曲で、歌詞とタイトルを変更しLong Vacationで発表されていた。
今回のライブでの演奏は、Long Vacationヴァージョンを下敷きにしながらも、さらにハードに進化。

続いて始まった能天気なスローレゲエトラックに困惑していると、「晴れた空〜」と「Another Day」が歌い出され、客席からはどよめきが。
メンバーや所属レーベルが安定せず決して順調ではなかった80年代後半のP-MODELの状況に対し、ヤケクソ気味になっているかの様な平沢作の爽やかなポップナンバーが、あまりにも意表をつくレゲエアレンジで再生。
オリジナルは当時のP-MODELとしては極めてレアな、スタジオライブと言っても過言ではない生々しくストレートでアップテンポなバンドサウンドで、今回のアレンジは最初のうちは違和感を覚えたが、その違和感すらP-MODELとその周辺を追うことの醍醐味とも思えてしまう不思議な説得力があった。

この様に才気溢れる中野だが、欠点は寡作である事、ライブを滅多に行なわない事だろう。
今回のセットリストも、KRAFTWERKの「Computer Love」John Lennonの「Imagine」の2曲のカヴァー、Shampooの「3rd」リメイク、先述のP-MODELナンバー2曲と、既発曲が多い。
その他はオリジナル曲だが、すべて10年〜4年程前の作品で、新しい曲も聴きたいところだ。
しかし、11月25日に渋谷SONGLINESにて次回ライブが決定するなど、活動の活発化を期待して良さそうだ。


  中野テルヲ Web
    http://www.din.or.jp/~teru-o/
posted by YOS at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<CD-R>4-D mode1 + Susumu Hirasawa『緋色のCrew』2009/10/28

小西健司、横川理彦、成田忍によるエレクトロユニット4-D mode1が、平沢進との共演音源をリリース。

小西は1990年代後半の「改訂」P-MODELにSystem-2として参加、横川は1984年〜85年にかけてベースとヴァイオリンを担当と、P-MODEL在籍経験者を2名も擁する4-Dだが、ファン待望の平沢進との共作が実現。

タイトルトラック「緋色のCrew」は、平沢のエキゾチックなアコースティックギタープレイ、小西のつぶやく様なヴォーカルと、滑らかな電子音が響き合うかつてないジャンルの電子音楽。
平沢のアコギプレイといえば、1stソロ『時空の水』の「金星」の印象が強烈だが、所謂フォルクローレの範疇に収まるともいえるものだった。
「緋色のCrew」では、延々と無国籍、強いて言うならばラテン風の個性的なフレーズが繰り返され、これまでの平沢作品にはない新境地の演奏を聴く事が出来る。

終始電子音が鳴り響いているものの、P-MODELの様なアグレッシブなテクノサウンドではなく、ポップなアンビエントとでも呼ぶべき柔らかい音作りが心地良い名曲だ。
Sketch Showや近年のYMOにも通じる力の抜けた電子音の心地良さは、P-MODELのマニアックなファン以外にも十分に受け入れられる要素があるだろう。

一方4-D単独名義のカップリング曲「Seid bereit!」は、打って変わってハードコアサウンドが全開。
イントロから小西がドイツで採取してきたというインダストリアルノイズが炸裂し、重厚なシンセベースと性急なリズムトラックにのせ叫ぶ様な横川のヴォーカル、全編にちりばめられた色とりどりの電子音と、4-Dならではのヘヴィサウンドが十分に堪能出来る傑作。
強いて言うなら難点は、横川のエキセントリックなヴァイオリンプレイが殆ど聴こえないことだろう。(ギターなのかヴァイオリンなのか判別不能の音は少々入っている)
かつて、横川がメトロファルスを脱退し、代わりにHONZIがサポートで参加した際、あのHONZIの演奏ですら薄味で手緩いものに聴こえてしまったほどの激しいヴァイオリンプレイは4-Dのライブでは十分に聴けるものの、CDとなるとなりを潜めているのが勿体ない。

充実の2曲だが、残念ながら販売はライブ会場と、中野ブロードウェイのshop MECANO、ディスクユニオン限定の模様。


  4-D mode1 HP
    http://4dmode1.jp/

  平沢進SOLO20周年P-MODEL30周年プロジェクト「凝集する過去 還弦主義8760時間」
    http://8760.susumuhirasawa.com/

  shop MECANO
    http://members3.jcom.home.ne.jp/mecano/
posted by YOS at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<ライブレポ>角森隆浩 西荻窪 CLOP CLOP 2009/10/31

*会場に行けなかった為、セットリストのみです。
情報提供:まきねこ( http://makineko.seesaa.net/ )

出演:角森隆浩(vo,g,ukulele)
共演:エコエコサイクルズ

  セットリスト

01 ルームメイト
02 木魚
03 俺はプレイボーイだ
04 君がいれば幸せ
05 呪いの歌(刺身、ヤギ)
06 彼女の病気
07 お好み焼き大好き
08 仁義なき痴漢電車
09 君にメロメロ

  セッション
01 はじめての出来事(桜田淳子のカバー)
02 Rock & Roll(The Velvet Undergroundのカバー)
03 ぬすっと(サンハウスのカバー)
posted by YOS at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ライブレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする