2005.11.18 渋谷 7th floor
出演:ダイナミックオーシャンズ(角森隆浩,まいダイナミック,ともみダイナミック,のんこダイナミック)
共演: エミ・エレオノーラ,東川亜希子
Set List
1〜4,7〜ec ダイナミックオーシャンズ
5,6 角森隆浩
1 いつまでも続く恋
2 逃げろいい女
3 ママには内緒だよ
4 ワイキキ
5 ものすごく幸せ
6 俺はプレイボーイだ
7 恋人は中国人
8 私の青空
9 VIVA!ホルモン
10 君にメロメロ
ec 仁義なき痴漢電車
nino trincaの天才ボーカリスト角森隆浩率いるハードコアハワイアンユニット、ダイナミックオーシャンズ初の自主企画イベント。角森が「頭の狂ったジャイアンみたい」と絶賛したエミ・エレオノーラの狂気のパフォーマンスに続き、トリを務めるのはもちろん我らのダイナミックオーシャンズ!「私の息子は将来の横綱」や「ソープ嬢失踪事件」などの名バラードを外し、ひたすらハードな馬鹿ナンバーを連発する濃密なライブとなった。
1曲目の「いつまでも続く恋」から、いきなりまいダイナミックのダイナミックカズーが炸裂!聴く者の脳波を確実にかき乱す、狂気の演奏に圧倒される。ほとんどウクレレを演奏していない角森を見て手抜きか?と思ったが、「チューニングがあっていませんでした」とのこと。しょっぱなから信じられないユルさに呆れかえり、7階の窓からイスを放り投げホテル街を歩く馬鹿カップルどもを惨殺してとっとと帰ろうかとも思うが、まいダイナミックのダイナミックバトンを見るまでは帰るわけにはいかない。
「逃げろいい女」のイントロの奇声コーラスや「シュビドゥバ、シュビドゥバ」は、角森1名でやっていた頃よりもダイナミックでの演奏の方が数倍パワフル。エンディングで角森が「こんなに愛していたのに、ドボジテ…」と低音でうなるところが気持ち悪い。
この曲の歌詞にある「私は牛や馬なのか?殺すぞ」は戸川純の「締念プシガンガ」の「牛のように馬のように殺してもいいのよ」のパロディなのか?
余談だが角森作品には様々な名曲のパロディが散見されて楽しい。
「君にメロメロ」の「君にムーチュ夢中」の部分は大滝詠一の「みんな夢中」のパロディか?(キングトーンズが美声で「ムーチュムーチュ」「ジニジニバッ」といったバカコーラスを聴かせる名曲)
nino trincaの「カレーライスを作ってあげる」(祈CD化)は、「僕」が「君」にカレーを作ってあげるのを「野良猫」が見ているという歌詞だが、遠藤賢司の「カレーライス」は「君」がカレーを作っているのを「僕」と「飼い猫」が見ているという内容。(オゲレツ365日ではエンケンのアルバムから取ったと思われる「嘆きのウクレレ」という回もあった)
The Hummingsの「ある恋のメロディー」(14年前のメジャーデビュー作にしてすでに現在のオゲレツワールドが確立されている超名曲)のエンディングの「ドスケベの乞食」はMOONRIDERSの「スカンピン」の「スカンピンのルンペン」からか?(エンディング部分はメロディも似てる)
アホな作風の人だがロックの知識は半端ではない。
「犯罪者特有の顔つきをした方がたくさん来てる」「皆さん、内容の濃い人生送ってないでしょ」などと客をさんざん罵倒してからの「ママには内緒だよ」は、要所要所で女性陣のハイトーンコーラスが決まり壮絶な出来。間奏では角森が「かかってこいよ、野良犬ども!女装野郎め!」と意味不明の挑発。
4曲目の「ワイキキ」はともみダイナミックがリードボーカルの正統派ハワイアン。つかの間の和みの時間も、女性陣は衣装替えの為に一旦退場。女性陣を送り出しながら「ザ・ハワイ」を、「パッパパラパラ、ヌードでおねがい、ヌードがみたい!」と下品な替え歌で歌う角森の人格を心底疑う。
角森ソロコーナ−1曲目は「ものすごく幸せ」。これまでの下品さが嘘のような、ひたすらストレートで美しいラブソングだが、エンディングで「モノスゴック、モノスゴック、ゴクゴクゴクゴク」とシャウトしお笑い系関西人の性を感じさせる。
「ギターでヘヴィなロックをお届けします」と宣言しウクレレをアコギに持ち替えて「俺はプレイボーイだ」を演奏。低音で「水子、水子、水子の霊が憑いてるぅ〜」と下品に熱唱するのを聴いていると、nino trincaの1stの「Venice」等で中性的な美しい声を聴かせるボーカリストは誰?と思う。前曲の「ものすごく」の美しさとこの「水子」のオゲレツさの対比もそうだが、角森のあまりの芸風の広さは真の天才の仕事としか言いようがない。
ユルい中華メロディに乗って女性陣再登場。全員セクシーなチャイナドレスでの登場(ともみ嬢のスリットにビックリ!)に角森は興奮し「ありがとう」を連発。
「日中友好のため」として「恋人は中国人」を演奏。「ヤーンヤヤヤーン」という女性コーラスがただならぬ迫力を醸し出す。
遊佐未森や高田渡もカヴァーした名曲「私の青空」をともみダイナミックが歌う。「ワイキキ」とともに貴重な和みの時間をダイナミックカズーが切り裂く。
「ホルモーン、ホルモーン、んがんがんがんが」と壮絶なコーラスで「VIVA!ホルモン」が始まる。ともみダイナミックを中心としたハイトーンの「ホルモーン」は、平沢進の「カウボーイとインディアン」の戸川純に迫る凄まじさだ。
続く低音での「んがんがんがんが」は、もうなんと表現してよいのかわからない、他に例のないバカバカしさ、素晴らしさだ。
カントリー風の超能天気なメロディに肉が好きだといってるだけの歌詞、そしてついに飛び出したまいダイナミックのダイナミックバトン、チャイナ服姿でバトンをまわす美女、なんという不条理な光景だ!
客席のエミ・エレオノーラも「ホルモーン!」と絶叫し、7th floorはロック史上最大最悪最狂のカオス状態と化した。
本編締めは恒例の「君にメロメロ」。ここでは女性陣が美しいコーラスを聴かせ、不思議に爽やかなエンディングとなった。
アンコールはエミ・エレオノーラが美しいピアノを弾くゴージャスな「仁義なき痴漢電車」。サビの「C.H.I.K.A.N.」で「YMCA」のような振り付けをするも、何の文字を表しているのかさっぱりわからず失敗、このトホホ感もダイナミックの醍醐味だろう。
2ヶ月前にleteでダイナミックをはじめて見たときは、まだ吹っ切れていない部分や、内輪受けのお遊びといった感じが少々あったが、わずかな期間に完全なエンターテイメント集団に進化した。「VIVA!ホルモン」の「んがんがんがんが」をみて彼女達はマジなのだと確信した。
半端な覚悟で人前であんなことは出来るものではない。本気で人を笑わせ自分たちも楽しみたいのだろう。
このショウをみて笑わない奴は頭がおかしい(喜んで見に来る奴もどうかと思うが…)。今はライブハウスでこじんまりとやっているが、来年の夏あたりは野外フェスティバルを荒し回って世界に衝撃を与えてほしい。
微力ながらこのTokyo Music Gypsies、ダイナミックオーシャンズを完全支援します。
ダイナミックホームペジ−角森ソロCD販売中です
http://dynamic.jp/index.html
2005年11月20日
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臨場感&愛情(?)溢れてますね♪
CDはまだ購入していません。
今日“楽や”の角森さんソロライブで
買えればいいのですが・・・。